大学院生?修了生の声

鈴木 真穂 日本文学研究科修士課程修了

鈴木

Qなぜ本学大学院を選びましたか?

 日本文学研究科は、上代から近現代までのあらゆる時代、あらゆる作品の日本文学を学ぶことができます。加えて中国文学、欧米文学を学ぶことで日本文学への理解はより深まり、民俗学では人々の中に息づく「ものがたり」を学び、国語教育、創作を学ぶことで「文学」をより多くの人々へ届け、時代を超えて残し続けることができます。
 私の専攻は古典語学でしたが、古典語学を研究するには、対象となる時代の言語に関する知識はもちろん、日本語のしくみに対する知識も必要です。用例を集める文献の資料性を理解しておく必要があり、文学作品に対する知識も欠かせません。分野をまたいだ知見が必要だったからこそ、「文学」をとりまくあらゆる学問を有する尾道市立大学大学院への進学を決めました。

Qどのような院生生活だったでしょうか?

 修士課程は学生数が少ない年が多く、私の同級生は1人しかいませんが、後輩の学部生が院生室に出入りしたり一緒に演習をしたりして、なんだかんだにぎやかな院生生活でした。
 尾道市立大学は、日本文学科の課程からあらゆる分野の講義を受けることができるのが特徴です。修士課程でも「自分の専攻はこれだから」と制限をかけることなく、とにかく好奇心に素直に従って、様々な分野の講義を受けました。また、積極的に学外の学会や研究会にも参加しました。

Q現在はどのような活動をしていますか?

 現在は会社員として働いています。社会に出て働くということは、自分とは全く異なるバックボーンを持つ人と協力し、課題を解決していくということです。世代も違えばキャリアも違う、中には国を超えて日本にやってきた人たちもいます。彼らと関わるとき、自分の中の「常識」が本当に狭いものだったんだと思い知らされます。自分が知っている世界よりも、自分の知らない世界のほうが広いと思い知ったことは、社会人になって得た財産のひとつだと思っています。